花換婚

今までの神社での結婚式は「和装」で行うものと言うのが常識でした。
近年では、洋装のニーズも多く、和装に限らず、ウェディングドレスで、神前式ができるようにと、考えられたのがこの「花換婚」です。
　人気で華やかな洋装のスタイルと「日本の文化」和の真骨頂ともいえるこの神前の儀式の融合が、今までにない新しい魅力を表現でき、若いカップルにも新鮮でオリジナル性のある結婚式として、選択肢の中の一つにされています。

よく「人前式・人前結婚式」と混合されがちですが、あくまでこの花換婚は神前での結婚の儀となります。

そして、この新しい神社婚では、-洋装のスタイル-と-日本の伝統文化-とを融合させるために、新たに新しい二つの儀式を取り入れました。
そうすることにより、古くからの「婚礼」に洋式を交えたとしても、しっかりとした儀を持ち、筋の通った「結婚の儀」となる全く新しいかたちの神社婚です。

神前式には古くから「三々九度」でふたりの堅い絆、夫婦としての契「固めの盃」を交わします。
この「花換婚」では洋装のスタイルに合うように考えられた儀式で、「時結びの儀」といいます。
酒杯は、３色のおふたりの「過去」「現在」「未来」を意味したガラスの陶器を使い、酒は薄いピンク色と白の「にごり酒」を使用します。
そして、「過去」おふたりのそれぞれ歩んで来られた人生「現在」まさに恋から愛に変わる今この瞬間「未来」ふたりや家族がこれから歩んでゆく
幸有る未来　今まで交わることのなかった二つの人生が、時を結び、三種の盃を交わします。

この「花換の儀」こそここでしか叶わない金崎宮のオリジナルの儀式。
古くよりここ福井金崎では男性が求婚する場合、桜の枝におもいを託し、恋する女性にそっとおもいを打ちあけてきた風習が今も尚、「花換まつり」として、桜が咲き誇る時期3月末から4月初旬にかけて謳い伝えられています。
その良き文化を現代に伝承する意味でも、この結婚式が「花換婚」として名付けられている理由の一つです。
おふたりの結婚式にこの「花換の儀」で改めてお互いのおもいを感じられるそんな素敵な儀式です。